人が何か新しいことを始める時、色んな気持ちが交錯する。
不安、緊張、ドキドキ、楽しみ、期待、など。
持ち合わせる気持ちや度合いは人それぞれだろうが、必ず全員が持っているものがある。
フレッシュさだ。
そう、新しいことを始める=今まで経験したことがないことを始める、ということだ。
そこには何が生まれるかというとフレッシュさが生まれるのだ。
ここからはその新しいことを始めたのが自主的であり、かつ挑戦的であることを前提に話をする。
自ら何かを変えたい、やってみたい、と挑戦する気持ちで始めたことに対しては、不安などのネガティブな感情はもちろんあると思うが、それよりも憧れや期待などのポジティブな感情が勝ることが多い。
だからこそ勇気を持って一歩踏み出せているはずだ。
そのまさにこれから人生変えていくぞ、自分は勝ち組になるんだ!とまるでドラマの主人公にでもなったかのような強気な気持ちで行動できる時期がフレッシュさを持ち合わせている時期だ。
世界がキラキラと輝いて見え、世の全てが自分の味方をしてくれているかのように思える。
そんな感覚を持つ人も少なくないだろう。
この時期の人間は無敵だ。
勢いがあり、スピード感があり、モチベーションがバカ高い。
失敗という文字を押し倒してでもとにかく前に進む。
後ろは振り返らない。
まさにイケイケの時期で何をするのもこわくない。
これが私の考えるフレッシュ期。
それからしばらく経って、段々と慣れが出てくる。
ある程度のことは理解でき、ある程度のことはこなすことができ、なんならちょっとよそ見できちゃうくらい。
毎日がルーティンのようにやってくる。
別に楽しくないわけではない。
だけど自分の心の中のモチベーショングラフは明らかに下がってきている。
でも自分がやりたいと言って始めたことだ。
簡単にやめるわけにはいかない。
とは言ってもだ。
目の前にはフレッシュ期のキラキラした世界ではなく、ちゃんとした現実、リアルな世界が広がっている。
なんだか、、思っていたより進んでないな。
そんな気持ちも出てくる。
むしろ最初の方ができていたのでは?
そんな錯覚にさえ陥る。
真面目にコツコツやってきたのだから絶対にそんなことはないのだけれど。
経験を積んで、知識を身に付けることで、もっと良い方法はないのか、効率の良い方法はないのかを考える。
そして、フレッシュ期ではどうせやったことないのだから最初は失敗して当たり前という考えられていたものが、もう経験者なんだから今さらこんな失敗はできない、と失敗を恐れるようになる。
そして失敗しない方法ばかりを考えるようになる。
上手くやろうと無難なことにしか手を出さなくなる。
この時期のスピード感といったらそれはまぁカタツムリにも負けるかもってくらい遅い。
行動<頭で考える
になっているからだ。
これが私の考えるモヤモヤ期。
はい、ここでタイトルへ戻ります。
そうです。
人は上手にまっすぐ線を引こうと思って慎重になるよりも、
何も考えずに勢いよく線を引いた方がまっすぐ引けちゃうことの方が多いんです。
これってつまり前者がモヤモヤ期で後者がフレッシュ期。
行き詰まってしまいどうしようもないとき、それはもしかしたら頭で考えすぎかもしれません。
考えるなと言われたら難しいけれど、一度立ち止まってフレッシュ期の自分を思い出してみることは必要ではないかと思います。
現代で一般的に知れ渡っている意味の「初心忘るべからず」とはこういうことなんですかね。
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